3日目最終日の夜、マラガ Málaga ~ 2/2

前回に続いて、今回の「2010年秋、5都市のBAR弾丸巡行」最後の街、マラガ Málaga。

4軒目では、マラガ名物のシラスのフライchanquetes fritosを注文。ちょっと塩味の効いたこのフライが美味しくて、つまんでいると、ついついビールを・・・。

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2品目は、小エビの入ったお好み焼き風のタパスtortita de camarón。これまたビールが進むタパスだ。

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貝を焼いてマリネしてまた殻に戻して出してくれるconchas finas a la plancha y pil pil。
このあたりからもう少し重めのものが欲しくなって、あたりを見回していると・・・

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あった、ビノ デ マラガVino de Málaga。乱暴に言えば、ビノ デ マラガはシェリーjerezのマラガ版(“シェリーjerez”はマラガの西方約150kmにあるヘレス デ ラ フロンテーラJerez de la Frontera周辺でつくられるもののみを呼ぶ)。ドライからスウィートまで各種が揃う。ドライのものと、甘いものを1種類ずつ頼むと、4種類すべてを試飲させてくれた。左から順番に。Seco Añejo、Moscatel Dorado、Pedro Ximenez、Pajarete。こうやっていろいろと教えてくれたり、試させてくれるのもバルの魅力の一つだ。

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すっかり満足して店を出ると、路地のテラスも賑やかで楽しそうだ。夜風が涼しくてとても気持ちがいい。

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5軒目。ハーブ入りのオルホorujo de hierbas。オルホはグラッパなどと同類の、ブドウの搾りかすでつくる蒸留酒。

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外に出るとすっかり夜も更け、暗くなっていた。少しずつ酔いも回ってきたが、街にはライトアップが夜闇に映えて美しい歴史的建造物がところどころにあり、ほろ酔い散歩が楽しい。

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6軒目。酔い覚まし・・・になるかどうかは怪しいが・・・の、練乳入りコーヒーcafé bombón。

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7軒目。樽出しのベルモットvermut。

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8軒目。モヒートmojito。

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と、今日のノルマは概ねクリアしたものの今日はもう限界・・・。翌日はマラガを早朝7:05発の便で出発予定。朝5時に起きれられるかの不安とともに、マラガ~パリ~香港~札幌と乗り継いでの帰国で、長時間の飛行機を憂鬱に感じながらも、酔い体にはとても気持ちのよいマラガの夜風に吹かれて家路に、・・・ではなくてホテルに戻る。

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今回の「2010年秋、5都市のBAR弾丸巡行」は、『指さし会話 スペイン×バル』に使う写真を撮るという大義名分のもと、3日間(正確には2日半)で5都市を廻り、バルを飲んで食べて歩いた。スペインをこんなに忙しなく旅行したのは初めてのことだが、十分にバルを堪能できたし、また、スペインの空気を感じられたように思う。

***********

・・・ということで、「2010年秋、5都市のBAR弾丸巡行」はこれで終了。次回は書きかけのまま止まっている「2008年、北部のBARを巡る旅」の続きにしようか、新しい「川下り」にしようか思案中デス・・・。

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3日目最終日の夜、マラガ Málaga ~ 1/2

・・・あれやこれやと追われているうちに、すっかり更新が遅くなってしまいましたが、今回の「2010年秋、5都市のBAR弾丸巡行」最後の街、マラガ Málagaです。このブログは、ローマの空港でイタリアのワインを飲みながら飛行機待ちの時間に書いてます・・・

マラガMálagaはスペイン南部アンダルシア地方の中心都市で、地中海に面したこの街には、とても開放的な空気に溢れている。そして、いま思い返せば、私がBARバルに興味を持つキッカケにもなった街でもある。

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はじめてスペインのBARバルに出会ったのは、今から15年前、1996年のことだ。当時、建築と都市計画を勉強していた学生であった私・・・旅行とその旅費を稼ぐためのアルバイトに明け暮れていたので、勉強していたかどうかは怪しいが、とりあえず専攻していた・・・は、2度目のスペイン旅行で、とても印象的なBARでの時間を過ごした。

それは、地元の友達と一緒に飲みに出かけたときのことだ。始めは2人でごく普通のバルのテラスで飲んでいたが、友達が偶然に店の前を通りかかった友人に声をかけ、その友人は別の友達に声をかけ、と、酔いが回り出した頃には、いつの間にか10人を超える老若男女が共にグラスを傾けていた。マラガは決して小さな農村ではく、人口50万人を超える地方都市だ。このマラガでの体験は、当時、都市の形態やコミュニティに興味を持っていた私には、あまりにも衝撃的だった・・・。

という、そのときの光景は、いまでも鮮明に覚えている。以来15年の間、何度となくバルに通い続けている。そして、この頃は、バルに行くためだけにスペインを旅行している。

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と、そんな前置きはさておき、さっそく1軒目のバルへ。カウンターのショーケースには、あれこれ食べたくなるタパスが並んでいる。マラガでは、『指さし会話 スペイン×バル』に必要な写真を撮るために、注文したタパスは定番のものが中心だ。

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最初のタパスは、エビとピーマンなどの野菜のマリネ、pipirrana con gambasピピラーナ コン ガンバス。

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お次は、ポテトサラダensalada russa。

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店内を見渡すと、さすがはマラガ、バルにもビノ デ マラガVino de Málaga・・・乱暴に説明すると、シェリーjerezのマラガ版・・・の樽がならぶ。

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2軒目。夕闇と海風がとても心地よい時間で、バルを巡るのがますます楽しくなる。

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まずは、ちょっと喉を潤すのにちょうどいい、ビールのソーダ割りcerveza clara。

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軽く飲んでバルを出ると、夜もすっかり更け、あたりは真っ暗だ。が、街の遺跡がライトアップされていたりと、夜の街歩きがとても楽しい。マラガの夜は、何というか言葉で表現するのがとても難しいが、本当に解放的で気持ちがいい。

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3軒目では、カラコレスcaracolesのトマト煮込みを。

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続いて、イカのフライcalamares fritos。

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さらに、ウサギの肉の鉄板焼conejo a la plancha。

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お腹の具合で食べなかったが、パエージャpaellaもあった。アンダルシアでは、タパスtapasを「タパスtapas」という少量のポーションで頼めるので、パエージャなどのレストラン料理も、バルで気軽に口にできるのがいい。

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ということで、次回はマラガの続きです。

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グラナダGranadaの街とバルBAR

・・・ちょっと更新が遅くなりましたが、BAR弾丸巡行の続き、グラナダGranadaです・・・

アランブラ(スペイン語ではアルハンブラ宮殿を「アランブラ」と発音する)は、グラナダGranadaの街のあちらこちらから望むことができるが、いくつか、自分の好きなアランブラの風景はある。一つは、先回に書いた、歴史地区アルバイシンの広場から見渡すアランブラ、そしてもう一つが、下の写真の、アルバイシンの家々の間から見るアランブラだ。アルバイシンの路地は、この他にもアランブラを見ることができる場所が何箇所かあって、散歩するのがとても楽しい。

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まずはそのアルバイシンにあるバルBARへ。
グラナダはタダタパの街。バルでビールやワインなどのアルコール飲料、あるいはコーラなどのアルコールに代わる飲料を頼むと、タパtapa(タパスtapasの単数形)がタダでついてくるのだ。お通しと違って、2杯目には2皿目が、3杯目めには3皿目がつく。今日の2軒目は、生ハムjamon serranoとポテトチップス。詳しくは、『スペインのBARがわかる本』 or 『指さし スペイン×バル』を!

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続いて3軒目。タダタパは、フレンチ・フライpatatas fritasにアリオリがかかる。

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続いては、カタクチイワシのフライboquerones fritos。この店に来た目的は、これを食べたかったから!
こちらは別途注文したタパで、タダタパではありません。

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アルバイシンの坂道を下って、ヌエバ広場plaza Nuevaへ。以前はこのあたりにもタダタパが巨大で地元の若者が通う名物バルがあったが、今はケバブ店などが目立ち、観光客向けの店が増えたようだ。

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続いては、ちょっと路地に入って4軒目。豚肉とポテトの煮込み。もちろん、これもタダタパ。

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カテドラルの脇には、ギター弾きのお兄さん。とても上手くて、しばし聴き入ってしまう。ついでにお兄さんのCDも購入。

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つづいて5軒目のタダタパは、ツナAtunの小ぶりのサンドイッチ、モンタディートスmontaditos。

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6軒目は、、『スペインのBARがわかる本』を書いたときにほぼ毎日通ったバルへ。タダタパはカタクチイワシのフライboquerones fritos。3軒目と被ったが、これまた美味しい!

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10年以上前に、実にいろいろなことを教えてくれたバルのオヤジさん達は、初めは気づいてくれなかったが、話をしているうちにスグに思い出してくれた。「丸くなったなぁ・・・」と言われ(もちろん顔のこと)、「オヤジさんもね」などと返したりと話が弾む。
1杯御馳走になると、オゴリの1杯にもタダタパを出してくれた。ウズラの目玉焼きとチョリソのタパスは、以前と全く同じでとても懐かしい。

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と、グラナダの4時間はあっという間に過ぎてしまった。もうちょっと飲んで行きたいのをガマンして、バスターミナルに向かう。まずは路線バスに乗る・・・ハズが、大好きなチョコレートのパイpalmeraを売っているお菓子屋さんの前を通ったので、ついついガマンできずに1枚買ってバリバリ。

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そうこうしているうちに時間はギリギリ。バスターミナルに5分前に着いて、「間に合ったぁ」と思ったのも束の間、チケット売り場には長蛇の列。諦めかけたところに、チケットの自動販売機を発見!・・・が、50ユーロ札が使えない・・・と思ったらクレジットカードで買える!・・・発車時間過ぎたけどチケットが買えたのでバスまで猛ダッシュ!

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と、何とか間に合って、バスでマラガMalagaに向かった。車中では熟睡。

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ということで、次回はマラガ、今回の「BAR弾丸巡行」最後の街です。

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3日目朝、セビージャSevillaからグラナダGranadaへ

3日目の朝、6時半にホテルを出る。今日も出発は早朝だ。
グラナダ行きの列車は7時発予定。時間ピッタリで10分前に駅に行くと、ディレイのお知らせが・・・。
うぅ・・・、頑張って早く起きたのに・・・。

が、私が初めてスペインに行った頃は、列車が遅れるといつ来るのかわからず、駅員さんに訊いても「もうすぐ」と言われるだけで、ドキドキ、ハラハラ、イライラ、ということがしばしばだったが、今は掲示板にキチンと「遅れる」と表示される。ならばと、安心して駅のバルでコーヒーを1杯。

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グラナダ行きの急行列車(?)は、20分ほどの遅れで列車は無事に出発。
間もなく夜が明け、朝日を浴びながら、列車はアンダルシアの大地を東に進む。

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定刻より30分ほど遅れてグラナダの駅に到着。駅舎はかわらないが、中は改装されていた。そして、コインロッカーがなくなったので、日帰りショートステイにはちと辛い。

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駅を出て街に向かう大通には、道の真ん中に遊歩道がある。
この遊歩道、グラナダの旧市街と、その向こうのアルバイシン(さらに古い歴史地区)、そしてさらにその背景に雪を頂いたシエラ ネバダの山々と、とても美しい光景を目にできる。加えて老紳士がバイオリンを奏でたりと、この街への期待はとても高まるのだ。

この遊歩道、十数年前に私がグラナダに滞在していたときには確かなかったハズだ。グラナダの街はこの10年の間に、中心部への車の乗り入れを規制して、車道を狭めて歩道を広げた通りも多く、歩行者にはありがたい。
2年前に来たときは車を運転していたので、以前とルールが変わった上に、一方通行も多いので、街中のホテルにたどり着くのにちょっと苦労したが・・・。

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と、まずは路線バスに乗ってアルバイシンへ。このバスは、グラナダの街を見渡す丘へと上って行くのだ。以前にこの辺りにアパート(の1部屋だけ)を半年ほど借りて滞在していたことがあるので、何度となくバスに乗ったが、その度に心が躍った。その後も何度か足を運び、その度にこのバスに乗っているが、今日また久しぶりに乗っても、とても気分がいい、というか、気持ちが高まる、というか、ワクワクする。

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そして、アルバイシンから望むアランブラ宮殿。スペイン語ではアルハンブラ宮殿を「アランブラ」と発音する。いつ見ても、そして何度見ても、決して飽きることのない、私の大好きなグラナダの風景の一つだ。

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加えて、このアランブラを望むアルバイシンの広場には、これまた大好きなバルがある。広場に出ているテラスは、観光客の多いごく普通のバルであるが、ここのトスターダ・デ・トマテ tostada de tomate がとても美味しいのだ。

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あと、このバルのお気に入りがもう一つ、オレンジのフレッシュ・ジュース zumo de naranja natural。味が濃くていつ飲んでも美味しい。

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自著『スペインのBARがわかる本』の49ページにも登場してくる平面図・立面図は、実はこの店をスケッチしたもので、10年以上経った今でも、什器の場所がいつくか変わったくらいで、ほとんど同じだった。

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十数年前の、バルで1杯のワインをチビチビと飲みながらスケッチを描いていた自分を思い出し、懐かしく、そのまま感傷に浸っていたい気分でもあった。・・・が、今日のグラナダ滞在時間はわずか4時間、さっそくバルを廻ることにした。

ということで、次回はグラナダのバルです。

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旅のルートと『指さし会話 スペイン×バル』

今回の、2010年秋の「3日間 BAR弾丸巡行」は、下記のようなルートで、マドリードMadrid、アルマグロAlmagro、セビージャSevilla、グラナダGranada、マラガMalagaの5都市を廻り、バルを飲んで食べて歩いた。

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その最大の目的は、2冊目となる自著『指さし会話 スペイン×バル』に使う写真を撮ること。
グラナダ、セビージャ、マラガといったアンダルシアの街々は、私が初めてスペインに行った15年ほど前から何度か足を運んでいた都市だが、その頃はデジカメも持っていなかったし、バルで食べたタパスの写真を撮ることもほとんどなく、この地域のタパスの写真データが手元に少なかった。
そこで、スケジュールが調整できた3日間(正確には2日半)で、各都市のバルに行って、できるだけ多くのタパスを食べて写真を撮る、というのがこの旅の趣旨だ。

昼、夜で1日2都市のバルに行って食べて飲むという目論見は、広いスペインのこと、AVEや特急列車、タクシーを駆使してもやはり移動時間が長く、思った以上にバルの軒数をこなせなかった ・・・のんびりと1日かけてバルで過ごせば朝から晩まで飲んで食べていても大丈夫だが、急いで飲むとどうも酔いも満腹もとても早くて・・・ が、主なタパスは一通り食べて写真を撮ることができた。写真は、同行のフォトグラファーの保苅徹也氏が撮影してくれた。

*****

その後、2010年の年末にかけて原稿を書き、2011年の年明けに最後の校正をして、無事に『ワンテーマ指さし会話 スペイン×バル』を出版することができました。スペインのBARについての基本的な内容とあわせ、バルやタパスのカラー写真を多数掲載、また、自著『スペインのBARがわかる本 ~ グラナダ・バルの調査報告書』では触れられなかったスペイン全国各地のバルやタパス・ピンチョスのおおよその地方の特色をまとめました。
ぜひご一読いただければ幸いです。本について詳しくは、ブログの<こちら>のページをご覧ください。

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ワンテーマ指さし会話「スペイン×バル」
スペインのBARについての基本的な内容とあわせ、バルやタパスのカラー写真を多数掲載。また、スペイン各地のおおよその地方の特色をまとめた2冊目の自著です。実際にスペインに行ってバルで使える「指さし」ページもあります。
スペインのBARがわかる本
スペインのBARに魅せられ、BARがスペインで最も魅力ある文化の一つだと信じて疑わない私が、朝から晩までBARに入り浸り、飲んでは尋ね、食べては調べ、観ては考えた記録です。
プロフィール

spainbar.com

Author:spainbar.com
このBLOGでは、スペインのBARバルに魅せられ、バルがスペインで最も魅力ある文化の一つだと信じて疑わない私が、またまたスペイン各地のバルを巡り、飲んでは尋ね、食べては調べ、観ては考えたバルやスペインの街・食文化を中心に、日本での出来事や取組みとあわせて、様々な情報や考察を掲載していく予定です。

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写真と日本語・外国語の併記が便利な「指さし会話帳」。自著「ワンテーマ指さし会話 スペイン×バル」もあります。
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フォトブックが1冊198円~。旅の思い出にいいですね。
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